【鹿島】カシマを止めるな!突然の会場変更、台風…タイトルへの執念で逆境乗り越えクラブ初4強
- スポーツ
- 2018年9月19日
◆ACL準々決勝 ▽第2戦 天津権健0―3鹿島(18日・マカオ)
【マカオ(中国)18日=岡島 智哉】鹿島が敵地で天津権健を3―0で下し、2戦合計5―0で準決勝進出を決めた。
DF内田が右サイドを全速力で駆け上がった。相手DF2人を置き去りにしつつ、ニアに走り込むMF安部を両目でしっかりと捉えた。安部はクロスを難なくダイレクトで流し込み、1―0の前半27分、相手を絶望の淵に追い込む2点目が決まった。鹿島にとって悲願のアジア4強。内田は「次のラウンドに進めるというのは素晴らしいこと」と表情を緩めた。
◆2週間前の会場変更通達
鹿島のタイトルへの執念が逆境を打ち破った。2週間前の4日、アジア・サッカー連盟から試合会場が天津からマカオに変更されることが通達された。日程が差し迫っていたこともあり、チームは2グループに別れてマカオ入り。A組は湘南戦(14日)終了の11時間後の15日早朝に羽田空港から出発。B組はその2時間後に広州(中国)へ飛び、広州から陸路で約3時間150キロを走りマカオ入りした。
◆スタッフの尽力
これらは全て、1日でも早く現地に入り、選手のコンディションを整えるための最善策だった。関係者によると、航空券の発券は出発2日前の13日。ギリギリまで試合3日前の15日に現地入りすることを模索した結果だった。猛威を振るった台風22号の影響で16日のマカオは陸の孤島に。スタッフの尽力がなければ試合前日や当日の現地入りとなっていた。第1戦で渋滞のため予定便に乗れず、試合前日の来日となった天津権健とは、タイトルへの思いに歴然とした差があった。
◆「我々は優勝に目標を置いている」
アジアの頂点まで残り2つ。ACL優勝クラブが出場する12月のクラブW杯(UAE)では初戦の準々決勝で勝てば、16年大会決勝で対決したRマドリードと準決勝で再戦できる。大岩剛監督(46)は「ベスト4はクラブにとって悲願です。しかし我々は優勝に目標を置いている。準決勝に向けてしっかり準備をすることしか頭にない」と力強く語った。J最多19冠の鹿島が手にしていない悲願のタイトルが射程圏内に入ってきた。
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ピンチこそチャンスだ!
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