米、対中赤字4兆円=過去最大、対日も増加―7月の貿易収支
- 国際
- 2018年9月6日
【ワシントン時事】米商務省が5日発表した7月の貿易統計(通関ベース)によると、モノの取引に限った対中貿易赤字は前月比10.0%増の368億ドル(約4兆1000億円)と過去最大に膨らんだ。
対中赤字は、国別でも引き続き最大。貿易不均衡を問題視するトランプ米政権は、中国に一段と強く赤字削減を迫る見通しだ。
対日貿易赤字は2.9%増の55億ドル。自動車関連の輸入が増え、赤字が拡大した。月内に開かれる予定の日米貿易協議は、米政権の検討する自動車への追加関税も絡んで厳しい展開が予想される。
米国は7月以降、中国からの輸入品500億ドル相当に制裁関税を発動。さらに2000億ドル相当にも高関税を課す構えだ。しかし、景気拡大を背景とした米国内の需要の強さに加え、制裁前の駆け込み的な輸入増加が貿易赤字の拡大につながったとみられる。
国際収支ベース(季節調整済み)で見たモノとサービスを合わせた全体の貿易赤字は9.5%増の501億ドル。赤字幅は2カ月連続で伸び、2月(550億ドル)以来の大きさだった。輸出が1.0%減に落ち込む一方、輸入は0.9%増加して過去最高になった。
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