ボルト氏「最高」オーストラリアでサッカーデビュー
昨年引退した、陸上男子100メートル、200メートルの世界記録保持者ウサイン・ボルト氏(32)が31日、サッカー選手としてデビューした。
ボルト氏は、オーストラリア東南部のニューサウスウェールズ州ゴスフォードにある、Aリーグのセントラルコーストの練習に練習生として参加していたが、同日、同所で行われたセントラルコースト選抜とのプレシーズンマッチに出場した。後半26分にピッチに立つと、9958人の観客で埋め尽くされたスタジアムはスモークがたかれるなど、熱狂に包まれた。
ボルト氏は左ウイングに入ると後半28分、味方のスルーパスに反応してピッチ中央やや左に抜け出したが、目測を誤ったのかパスは右脇腹に当たり、ボールをキープできなかった。パスを出した味方選手が、失望をあらわにした顔を見ると、苦笑した。
後半38分には左サイドでドリブルを仕掛け、1人目のDFはかわしたが、2人目はかわせず、ボールはこぼれ球となったが、後方に転がったボールを長い足でキープし、左サイドにパスを出した。同40分には左サイドでドリブルを仕掛けたが、ボールを奪われた。同43分には、右CKに飛び込み、目前の相手DFより頭2つ分も高く飛び上がったが、またも目測を誤り、簡単にクリアされた。
ボールの扱いには難を見せたものの、随所で圧倒的なスピードを見せたボルト氏だったが、後半ロスタイム1分、ペナルティーエリア右に通ったスルーパスに反応した味方選手の折り返しにファーサイドで飛び込んだものの、左足はわずかに届かず、空振りでシュートできなかった。同ロスタイム4分には、左サイドを抜け出すも、オフサイドの判定に怒りをにじませ、試合後はパスを出した味方選手に詰め寄り、不満そうな表情を浮かべる一幕もあった。
それでも試合は6-1で勝ち、ボルト氏は「すばらしい。僕が期待したとおりだ。観客が僕にモチベーションを与えてくれた」と喜んだ。そして「オーストラリアに来た時より、体調はどんどん良くなっている。セントラルコーストがチャンスを与えてくれて、うれしいよ。選手たちは僕を受け入れてくれて、練習の仕方も教えてくれた。プロ選手としてピッチでプレー出来たのは、最高の気分だ」などとチームに感謝した。
国際サッカー連盟(FIFA)公式ツイッターも「プロサッカーの世界にデビューしました。おめでとう、ボルト」と祝福した。
一言コメント
まずはリフティングから練習した方がいいんじゃない?
コメントする