読売巨人軍がキャンプ宿泊地として利用、宮崎のグリーンアンドブルー(旧:青島グランドホテル)が特別清算開始
- 倒産・裁判
- 2018年8月18日
(株)グリーンアンドブルー(TDB企業コード:880056562、旧:(株)青島グランドホテル、資本金1000万円、宮崎県宮崎市青島1-16-64、登記面=東京都豊島区目白3-11-13、代表清算人田崎薫氏)は、8月7日に東京地裁より特別清算開始命令を受けた。
当社は1948年(昭和23年)3月に宮崎市中心部を流れる大淀川沿いに「旅館大淀」として創業、63年(昭和38年)7月に(株)旅館大淀の商号で法人改組した。73年7月に「青島グランドホテル」を開業し、86年8月に商号を(株)青島グランドホテルに変更。同ホテルは、客室98室のほか、宴会場、レストランなどを併設し、プロ野球の読売巨人軍がキャンプ宿泊地として利用していた。また、宮崎県総合運動公園に近い立地から、スポーツ大会や合宿などに関連する宿泊者の受け入れにも実績を有し、2002年7月期は年収入高約5億7800万円を計上した。
しかし、この間も観光客減少にともなう宿泊者数の伸び悩みから減収を余儀なくされ、収益も低迷していた。2005年には展望露天風呂付き客室を新設するなど、改装による集客テコ入れを図ったものの、2014年7月期の年収入高は約4億100万円にダウン。その後、収入高はやや上向いたが、設備投資にともなう借入金が重荷になっていたため、金融機関から返済猶予を受けるなどで立て直しを図っていた。こうしたなか、別途設立した(株)青島グランドホテル(宮崎市)に2017年10月1日付けで宿泊事業等を分割譲渡。当社は2017年12月に登記面本店を東京都内に移すとともに、現商号へ変更。同月28日に株主総会決議により解散していた。
負債は約4億円。
なお、「青島グランドホテル」は、新たに設立された(株)青島グランドホテル(宮崎市)のもと、現在も営業を継続している。
一言コメント
新会社はうまくいくのかな?
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