前線停滞 8月1か月分の雨量を超えた所も 夜にかけてさらなる大雨に警戒
- 政治・経済
- 2018年8月16日
北日本から西日本の広い範囲で、前線や湿った空気の影響によって雷を伴った非常に激しい雨が降り、きょう16日(木)夜にかけて大雨となる見込み。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要だ。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要となる。
北日本には前線が停滞し、暖かく湿った空気が流れ込んで活動が活発となっている。きょう朝のうちに前線上に低気圧が発生し、北日本を16日夕方にかけて通過、低気圧からのびる寒冷前線が、東日本から西日本を南下する見込みとなっている。また、さらに別の低気圧が津軽海峡付近にきょうの日中に発生し、夜にかけてほとんど停滞する予想となっている。
北日本から西日本では、大気の状態が非常に不安定で、雷を伴った非常に激しい雨や猛烈な雨が降っている。特に東北地方では、各地で大雨となっており、秋田県北秋田市阿仁合では、きのうからの雨量(きょう午前5時時点で223.5ミリ)が観測史上1位を更新した。これは8月1か月分を超える雨量となる。
地盤の緩んでいる所や、増水し氾濫のおそれのある河川があり、土砂災害や洪水の危険度が高くなっている。気象情報や周囲の状況、自治体から発表される避難情報に注意し、異変や危険を感じた場合はすぐに身の安全を図る行動が必要となる。
さらに、きょう夜にかけて、北日本から西日本の広い範囲で雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降って大雨となる見込み。特に、東北地方では、前線の活動が活発な状態で通過するため、1時間80ミリの猛烈な雨も予想され、降り始めからの総雨量が多くなる見込み。
大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒が必要となる。
また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。空がひんぱんに光る、雷鳴が激しくとどろくなど、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めるよう心掛けたい。
一言コメント
今年は天気に翻弄されるなあ。
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