下関国際 悲願の甲子園初勝利 追いついて粘りぬく 延長10回、花巻東を下す
- スポーツ
- 2018年8月10日
◇第100回全国高校野球選手権記念大会第5日1回戦 下関国際(山口)4―2花巻東(岩手)(2018年8月9日 甲子園)
第100回全国高校野球選手権大会第5日は9日、甲子園球場で1回戦の4試合が行われ、第2試合では春夏併せて3季連続の甲子園出場となった下関国際(山口)が、延長10回の末に花巻東(岩手)を4―2で退けて、悲願の初勝利を挙げた。
下関国際は2―2で迎えた延長10回表に1死から1番・浜松(3年)、2番・甲山(3年)、3番・川上(3年)の3連打で勝ち越し。1死1、2塁で打席に立った4番・鶴田(3年)の一打は投ゴロだったが、アウトカウントを間違えた相手野手が併殺狙いの一塁送球を怠ったためにチャンスが残り、5番・吉村(3年)が三遊間を突破してこのイニングで貴重な2点目を追加した。
試合は接戦。下関国際は5回と8回に1点を許たものの、7回と9回に追いついて粘りぬいた。
先発の右腕・鶴田は最速146キロのストレートとスライダーを織り交ぜながら奮投。127球を投げ、8安打を許しながらも花巻東打線を2点に抑えた。
大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(24)の母校で3年ぶり9回目の出場となった花巻東は5回2死から8番・佐藤(3年)が一塁線を突破する二塁打を放って出塁。9番・藤森(3年)の一打は遊ゴロだったが、下関国際の遊撃手・甲山の送球がワンバウンドとなり、一塁手の佐本(2年)がボールをそらしている間に佐藤が先制のホームを踏んだ。
8回には先頭打者となった1番・谷(3年)の左前打を足場に3番・田中(3年)の右前適時打で勝ち越し。先発の右腕・伊藤(3年)が、持ち球のシュートとチェンジアップを駆使して好投したが、延長で力尽きた。 先攻の下関国際は7回2死から6番・木村(2年)が中前打を放って出塁して盗塁も成功。続く7番・西山(3年)がしぶとく一、二塁間を突破して、木村が同点のホームを踏んだ。
1―2出迎えた9回には2本の安打で1死2、3塁の好機を迎え、7番・西山の中前打で再び同点。粘りに粘って勝利をものにした。
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