自民・竹下派、深まる亀裂=総裁選対応、2日から意見集約
- 政治・経済
- 2018年8月2日
9月の自民党総裁選をめぐり、竹下派(55人)は2日、幹部による所属議員からの意見聴取を始める。参院側が石破茂元幹事長(61)を支持する方向なのに対し、衆院側の大半は安倍晋三首相(63)を支持。参院側にいまだ影響力を持つOBの青木幹雄元参院議員会長(84)への反発も出ており、派内の亀裂が深まっている。
竹下派は2、7両日に意見聴取を実施。同派会長の竹下亘総務会長は、8日の幹部会で意見集約し、9日に長野市で開く「地方例会」で、総裁選への方針を公表する意向だ。
島根県出身の青木氏は「鳥取・島根」の参院合区を契機に鳥取県選出の石破氏との関係を強め、今回の参院側の判断につながった。所属する21人のほぼ全員が歩調を合わせる見通しだ。
参院竹下派を束ねる吉田博美参院幹事長は1日、東京都内の青木氏の事務所を訪ね、約1時間にわたり総裁選対応について話し合った。
一方、34人の衆院側では、会長代行の茂木敏充経済再生担当相や事務総長の山口泰明氏ら7〜8割が首相支持とみられる。茂木氏ら衆院側は2日に集まり、今後の対応を協議する。
衆院側には、今春に額賀福志郎前会長から竹下氏への代替わりを参院側が主導したことへの不満が残る。ある議員は「OBが口を出し、物事が決まる構図は時代錯誤だ」と強く批判する。ただ、衆院側にも首相と距離のある議員が石破氏支持に回る可能性があり、一枚岩とは言えない状況だ。
一言コメント
今回は他に誰も出ないのかね。
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