楽天とぐるなびが資本・業務提携 ポイント・送客・データ活用などで連携
- 企業・経済
- 2018年7月31日
楽天は7月30日、飲食店検索・予約サイト運営のぐるなびと資本・業務提携を締結したと発表した。楽天はぐるなびに約40億5500万円を出資して発行済み株式の9.6%を取得し、第2位株主となる。今後はサイト上の広告枠の販売、決済、データ活用などで協力していく。
両社は2018年3月、ぐるなびのポイントサービス「ぐるなびポイント」を楽天の「楽天ポイント」に変換できるサービスを開始。5月には、楽天のグルメ情報サイト「Rakoo(ラク―)」の新規加盟店開拓にぐるなびが協力することで合意している。今回はこれらにとどまらず、より多様なサービス開発・販売促進を進めるために資本・業務提携に踏み切ったとしている。
今後は「ぐるなびポイント」を「楽天ポイント」に段階的に統合するほか、「Rakoo」など楽天のサービスのユーザーにぐるなび経由でのネット予約を促進する。両サイト上に表示する広告枠も共同で販売していく。
ぐるなびは、楽天のキャッシュレス決済サービス「楽天ペイ」やクレジットカード「楽天カード」で決済できる店舗をPRし、認知度向上に協力する。
相互の顧客・加盟店への販売促進も行う。両社のブランドや保有するデータを活用し、多様な飲食店の課題を解決するサービスなども開発していくという。
16年3月末時点でぐるなびは約50万店の加盟店を抱える。うち5万6967店は有料加盟店で、顧客獲得・人材獲得・メニュー開発などのコンサルティングを提供している。
だが、飲食店での人手不足や消費者行動の多様化により、近年は加盟店の獲得に苦戦。19年4~6月期の連結業績は売上高が前年同期比6.6%減の82億900万円、営業利益が57.3%減の5億9800万円、純利益が58.1%減の4億円となっていた。
一言コメント
飲食業界も厳しいもんね~
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