西日本で記録的大雨のおそれ 68万人に避難指示・勧告
- 政治・経済
- 2018年7月6日
梅雨前線の活発な活動で西日本では5日、雨が降り続いた。排水管に流されるなどして4人が死傷。午後10時時点で少なくとも京都府や兵庫県など近畿を中心に、11府県で計約68万6千人に避難指示や勧告が出された。気象庁は東日本から西日本では8日ごろにかけて広い範囲で記録的な大雨が続くおそれがあるとして、土砂災害や洪水に警戒を呼びかけている。
気象庁によると、5日午後8時50分までの24時間雨量は、石川県白山市で観測史上最大の301ミリを記録。京都市右京区でも272ミリと7月の観測史上最大を記録した。大阪府や兵庫県、広島県、高知県など西日本の広い範囲で100ミリを超える雨が降った。
そのため、河川の氾濫(はんらん)や土砂災害のおそれが高まり、各地で避難指示や勧告の発令が相次いだ。
避難指示が出されたのは京都市など京都府内3市町の計約11万人や神戸市の約410人、大阪北部地震で大きな被害を受けた大阪府茨木市の約140人。
避難勧告が出されたのは、京都府では京都市や南丹市など11市町の計約16万6千人、兵庫県は神戸市や西宮市など8市の計約16万人、大阪府は枚方市や豊中市など10市町の計約14万4千人、高知県は南国市や香美市など5市町の計約1万6千人、鳥取県は鳥取市など5市町の約1万2千人など。
兵庫県猪名川町では、物流センターの造成工事現場で、男性作業員3人が排水管に流され、このうち赤井智さん(59)=和歌山市=が死亡。2人が重傷を負った。
大阪府高槻市では、自宅の屋根を修理していた50代の男性が足を滑らせて転落。顔と両腕を骨折した。
交通網も乱れ、JR西日本では5日朝から、京阪神を発着する特急計162本が運休。宝塚線や琵琶湖線など在来線の一部区間でも運転を見合わせた。高速道路は中国道や山陽道で土砂崩れがあり、新名神や京都縦貫などの一部区間も通行止めになった。
6日は朝から交通網に乱れ
気象庁によると、6日午後6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで四国400ミリ、近畿300ミリ、北陸250ミリ、中国200ミリに達するという。
そのため、JR西日本は6日の始発から、「サンダーバード」(金沢―和倉温泉間を除く)や「しらさぎ」など特急の運転を終日見合わせる。
在来線で平常通り運行する見込みなのは、阪和、関西空港、羽衣の3路線のみ。京都・神戸線は長浜―京都間と西明石―姫路間で始発から運休し、京都―西明石間は普通のみ運行する予定。大阪環状線は大和路快速と区間快速は運休する。
宝塚線や奈良線、山陰線、因美線なども始発から運転を見合わせるほか、広島地区でも始発から運休の可能性がある。
西日本高速道路(NEXCO西日本)によると、6日も通行できる見込みなのは、近畿道、阪和道、西名阪道などだ。5日から一部が通行止めになっている新名神のほか、名神、山陽道、中国道など多くの区間は6日朝まで通行止めになる可能性があるという。
一言コメント
今日は仕事にならんかも…
コメントする