北近畿道工事で贈収賄 容疑で準大手ゼネコン社員、コンサル会社社長を逮捕 兵庫県警
- 公務員
- 2018年7月3日
国土交通省豊岡河川国道事務所(兵庫県豊岡市)が発注した北近畿豊岡自動車道のトンネル工事を巡り現金約330万円を受け取ったとして、兵庫県警捜査2課は27日、収賄の疑いで、養父市にあるコンサルタント会社社長の男(50)=朝来市=を逮捕した。また贈賄の疑いで、準大手ゼネコン「フジタ」(東京)社員の男(42)=豊岡市=を逮捕した。コンサルタント会社社長の男は民間業者だが、県警は「みなし公務員」と判断した。
コンサルタント会社社長は、同事務所からトンネル工事の現場監督業務を請け負っていた。この業務は、公共事業に民間を参入させる「公共サービス改革法」に基づき民間委託されていた。同法により業務を請け負った民間業者には守秘義務が課されるなど、みなし公務員規定が適用される。トンネル工事自体は、フジタが同事務所から受注していた。
コンサルタント会社社長の逮捕容疑は2017年7月〜18年5月、トンネル工事の監督・検査などで、ゼネコン「フジタ」社員が何らかの有利な計らいを期待していると知りながら、十数回にわたり現金計約330万円を受け取った疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。
同課によると、コンサルタント会社社長は現場監督業務の責任者を務める一方、コンサル会社の従業員を、フジタのトンネル工事業務にも派遣。ゼネコン「フジタ」社員は、フジタが派遣を受けた従業員の人件費と合わせ、賄賂の現金をコンサル会社の預金口座に振り込んでいたとみられる。
フジタは国内外で建設工事を手掛け、兵庫県内ではアスタくにづか1番館(神戸市長田区)や山陽自動車道神戸北インターチェンジなどに携わった。
同課は27日夜、コンサルタント会社社長の会社事務所と自宅を捜索した。
一言コメント
賄賂、いつの時代もなくならない。
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