西野監督が決断!決戦で川島残し長谷部の先発外しへ
- スポーツ
- 2018年6月27日
日本代表の西野朗監督(63)が28日の1次リーグ突破のかかる同最終戦ポーランド戦(ボルゴグラード)で思い切った勝負に出る。ミスが続くGK川島永嗣(35)を変わらず先発で起用する一方、中盤の要、MF長谷部誠主将(34)を外しベンチに置く可能性が出てきた。3戦目で初めて先発を入れ替えそうだ。26日はベースキャンプ地カザンでの非公開調整後、チャーター機で決戦の地ボルゴグラード入りした。
西野監督が大きな決断を下すことになりそうだ。ミスが続く川島を守護神として、1つのミスも許されないポーランド戦でも起用する。信頼を寄せるベテランとともにいく。一方で、中盤のMF長谷部主将を外し、ベンチに置く可能性が出てきた。こちらは34歳、膝の不安を抱えるリーダーのコンディションを最優先しつつ、先も見すえた措置。川島への信頼、長谷部の負担の考慮−。これはともに大会開幕前から頭に描いていたこと。最終決断は明日28日の試合前となるが、勝負師はちゅうちょせず、実行に移す見込みだ。
川島はコロンビアとの初戦でFK弾にまずい対応。続くセネガル戦でもまさかのミスを犯し、失点に絡んだ。注目のW杯。世界中にその姿が届き、批判も含め渦中の選手となったが、指揮官の信頼は揺るぎなかった。
セネガル戦の直後も「非常にこれ、残念ではあります。ただ、その後のリカバーはエイジらしい。修正をしてピンチも救いましたし。間違いなく彼も悔やんでいると思いますし(2試合)連続してっていうところもあるんですけど、トータル的に考えれば、っていうところです」と信頼を口にしていた。そのまま川島といく。
一方で長谷部とは、この日の練習前にピッチで話し込んでいた。年齢を重ね膝の不安も抱える。ハリルホジッチ前監督でさえ「長谷部がいなかったら、プレーできなかったらということは考えています」。W杯を見すえ、こう話していた。代役はMF山口が濃厚だ。
そういえば、長谷部を休ませた12日のパラグアイ戦(インスブルック)では、大方の予想を裏切り、山口にキャプテンマークを巻かせた。さすがにW杯の大舞台で主将まで山口に任せることはないだろうが、もともと1次リーグ3戦のうち、長谷部起用は2試合とし、この温存策をイメージしていたフシがある。
26日、体感気温が38度近い猛暑の中での練習後、西野監督と選手が宿舎に引き揚げると、突然雷が続き、何と季節外れのひょうが降ってきた。約2時間後の出発前にはまた日が照り、バスが動きだすと雨もやんだ。2戦連続采配ズバリの持ってる指揮官は天も味方につけた。この思い切った起用で決勝トーナメントに行くだけだ。【八反誠】
一言コメント
油断しない方がいいと思うが。
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