横浜市の80代の男性が「息子さんが職場の女性を妊娠させたので中絶費用が必要だ」という弁護士事務所の職員をかたる男からのうその電話を信じて、現金2600万円をだまし取られ、警察が詐欺事件として捜査するとともに注意を呼びかけています。
警察によりますと、先月28日、横浜市泉区に住む80代の男性の自宅に、弁護士事務所の職員をかたる男から「息子さんが職場の女性を妊娠させたので、中絶費用と和解金が必要です」とうその電話がありました。
その3日後、再び男から電話があり「すべて解決するのに弁護士費用などで1000万円必要です」と言われ、男性は自宅から300メートル離れた路上で、スーツを着た男に自宅にあった現金1000万円を手渡したということです。
現金を手渡す際「息子さんと電話がつながっている」と携帯電話を渡され、電話口の息子をかたる男から「その人にお金を渡してくれればいいから」と言われたため、信じ込んでしまったということです。
さらに、その翌日にも「和解はしたが担保金でさらに1000万円が必要だ」などと電話があり、男性は3回にわたって合わせて2600万円を手渡したということです。
警察は詐欺事件として捜査するとともに、自宅の電話を留守番電話に設定し、現金を要求する電話があった場合は家族や警察にすぐに相談するよう注意を呼びかけています。
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