錦織 ストロークが本人の意図超越、自信戻る「100%整えば誰にも勝てるチャンス」
- 政治・経済
- 2018年6月2日
◇テニス 全仏オープン第6日 男子シングルス3回戦 錦織3―0シモン(2018年6月1日 パリ・ローランギャロス)
尻上がりに良くなっていくストロークが、それを操る本人の意図さえ超越してしまった。錦織の打つボールは面白いようにコーナーを突き、ラインをかすめた。「そんなに狙ってなくてもライン際に吸い込まれていくショットが多かった。心の中では“そんなに狙ってないのにな”と思ったりしましたけど」。試合後の会見で錦織が本音を明かした。
ラリーの長続きしない相手だった1、2回戦と違い、初対戦のシモン(フランス)は手堅いストロークが持ち味。「じっくりラリーさせてくれる相手が来たなと思った」。簡単にミスをしてくれないだけに、自分から攻めていく必要もある。そうした心構えもプレーに好影響を与えた。「フォアを使って、ストロークで今日みたいにプレーできると、もっと自分から攻められるスタイルになっていく」。第1サーブも70%と安定。主導権を握り続けてブレークも許さず、文句のつけようのない快勝だった。
今後はランキング上位と対戦の可能性が出てくるが「今日いい試合ができたので、気持ち的に“もうトップ10と対戦か”という気持ちはそこまでない」と準備は整っている。「ラファ(ナダル)にはまだ多少気持ちの面で壁はあるが、他の選手にそこまで壁はない。いろんな調子が100%に整えば、誰に対しても勝てるチャンスはある」。大胆な宣言をさらりと言い切る自信が今の錦織には戻ってきている。
4回戦は第7シードのティエム(オーストリア)とベレッティーニ(イタリア)の勝者と対戦。ティエムが勝ち上がってくれば早くもトップ10との激突となるが、「とりあえずラファじゃなくてよかった」と気負いのない笑みを浮かべた。
一言コメント
優勝する姿みてみた。
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