西野監督BIG3と心中!?サプライズなし年功序列JAPAN
- 政治・経済
- 2018年6月1日
日本協会は31日、都内で会見を開き、6月14日開幕のW杯ロシア大会に出場する日本代表メンバー23人を発表した。西野朗監督(63)は30日の壮行試合ガーナ戦メンバー26人から井手口陽介(21=スペイン2部クルトゥラル・レオネサ)、浅野拓磨(23=シュツットガルト)、三竿健斗(22=鹿島)の若手3人を選外とし、本田、香川、岡崎の“ビッグ3”を選出。サプライズなし、経験重視のチームでロシアに乗り込む。
どよめきは起きなかった。過去に数々のドラマを生んだW杯メンバー発表。23人の名前の書かれた紙を手にした西野監督は淡々と名前を読み上げていった。実績や経験重視で、サプライズはない。30日のガーナ戦メンバー26人がこの日午前に受けたメディカルチェックの結果を踏まえ、最終決断した指揮官は「10日足らずの活動の中で23人のリストを上げなければならない。難しい作業だったが、W杯メンバーの選考に携われることをうれしく思う。自信を持って23人のリストを上げた」と実感を込めた。
コンディションに不安を抱える“ビッグ3”を選出した。本田は4月下旬に所属クラブの全日程を終え、香川、岡崎は左足首の故障から復帰間もない。ガーナ戦は本田が先発、香川が後半開始、岡崎が後半14分からプレーしたが、存在感を示せずに、試合も0―2で完敗。それでも指揮官は「香川の状態は間違いなく上がっている。中盤での独特なセンス、感覚も戻ってくると思う。本田も同じ。彼の影響力はチームにプラスをもたらしてくれる」と強調した。
結果的に年功序列の選考となった。ガーナ戦メンバーから選外になったのは井手口、三竿、浅野で、年齢が下から順の3人。W杯開幕時の平均年齢は28・26歳となり、出場した過去5大会と比べて最も高齢となる。井手口、浅野は本大会出場を決めた昨年8月31日のアジア最終予選オーストラリア戦で得点した功労者。日本のW杯出場決定試合でゴールを決めた選手としては初めて本大会のピッチに立てない。ともに所属クラブで出場機会に恵まれず、西野監督は「2週間でトップフォームに入れる確証が持てなかった」と落選理由を語った。
つかの間のオフを挟み、チームは2日に事前合宿地オーストリアに入る。西野監督は1次リーグ初戦のコロンビア戦(19日)に照準を合わせて調整する方針で「各試合でポイント(勝ち点)を取りたい。少なくともグループステージ突破を考えている。コロンビアを倒すことは小さな奇跡かもしれないが、それをやりたい」と前を向いた。惨敗した14年W杯ブラジル大会から主軸に大きな変更はなし。メンバー発表で不発に終わったサプライズは、本番までとっておく。
▼日本協会・田嶋会長 簡単ではない厳しい戦いになる。100人の監督がいれば、100通りの選び方がある。
【過去のW杯メンバー平均年齢とサプライズ発表】
▼98年フランス(25・32歳) W杯初出場の日本はスイス・ニヨンで事前合宿。6月2日に市川大祐、北沢豪、三浦知良の3人が落選。岡田監督の「外れるのはカズ、三浦カズ」の言葉に日本中が衝撃を受けた。
▼02年日韓(25・26歳) トルシエ監督に代わり、日本協会強化推進本部の木之本副本部長がリストを読み上げた。中山雅史、秋田豊のベテランがサプライズ選出された一方、有力視されていた中村俊輔が落選。
▼06年ドイツ(27・22歳) 中田英寿、中村俊輔、小野伸二らが順当に選出。故障を抱えるエース久保竜彦が落選し、巻誠一郎が選出されるサプライズ。
▼10年南アフリカ(27・83歳) 楢崎正剛、川口能活の両GKは4大会連続での選出。川口はケガの影響で実戦から遠ざかっていたが、チームをまとめる「ベテラン枠」で招集された。
▼14年ブラジル(26・83歳) 本田圭佑や遠藤保仁ら主力選手が順当に選出。Jリーグで得点を量産していた大久保嘉人が約2年ぶりに復帰するビッグサプライズが起きた。※年齢は開幕時の平均。
一言コメント
結局、4年かけて、1周回って元のメンバーに戻った感じ。
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