はがき詐欺、牛乳配達で防げ 滋賀で架空請求被害急増
- 詐欺・悪徳商法
- 2018年4月11日
滋賀県内で、架空請求はがきによる詐欺被害が急増している。県警によると、昨年から県内各地に大量のはがきが届いており、昨年1年間と、今年4月9日までの被害額は計1720万円に上る。県警は警戒を呼び掛け、10日には牛乳配達と一緒に啓発ちらしを配る取り組みを始めた。
はがきは「消費料金に関する訴訟最終告知のお知らせ」や「総合消費料金未納分訴訟最終通知書」などと書かれ、民事訴訟で給料や不動産を差し押さえるとしている。今年1~3月、県警に昨年同時期の90倍超となる989件の相談があった。
実際に振り込む被害も増え、彦根市では1月、50代女性が届いたはがきの番号に電話したところ、訴訟の取り下げ名目で10万円を要求され、コンビニで振り込んだ。その後、弁護士への供託金名目などで計1210万円をだまし取られた。大津市や長浜市でもあり、被害額は昨年が8件410万円、今年はすでに6件1310万円に上る。
被害を防止しようと、10日には、食品会社「明治」の県内特約店36店舗が県警と協力し、「詐欺はがきモ~ゆるさん隊」を結成。顧客の家に配達する牛乳と一緒に被害防止を訴えるちらしを配り始めた。1カ月かけて県内約4万2千世帯に届けるという。
県警生活安全企画課は「訴訟をほのめかす不審なはがきが届いても、書かれた電話番号に絶対かけないで警察に相談を」と呼び掛けている。
一言コメント
今度は、牛乳配達が絡んだ詐欺が出現しないことを祈ります。
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