島根震度5強で4人けが 鳥居倒壊や土砂崩れ、断水も
- 政治・経済
- 2018年4月9日
島根県大田市を中心に被害が相次いだ。骨折をしたり落下物に当たったりしてケガをした人は、午前5時50分現在、計4人に上る。住宅や店舗の窓ガラスが割れたり、土砂崩れが起きたりして道路も塞がれている。
大田市消防によると、同市内の男性(17)が地震でベッドから転落し、右足を骨折した疑いがあるため救急搬送された。同市大田町に住む男性(58)は、棚から落ちてきたラジオカセットで頭を打つ軽いけが。同市静間町の80代女性は地震の揺れで胸の痛みを訴え、救急搬送された。同市ではほかに、ドアに顔をぶつけてケガをした人もいるという。
島根県災害対策本部によると、同市大田町の市立病院で、屋上の水槽に亀裂が入り、断水。暖房も使えなくなっているという。同市に対して給水車の派遣を要請している。
同市久手町波根西の苅田神社の鳥居が倒れ道路を塞いでいる。大田署などによると、市内各所で住宅や店舗のガラスが割れる被害も出ている。同市三瓶町の三瓶山の周回道路では、直径約1メートルの落石があり、片側通行になっているという。
午前4時50分現在の同市のまとめによると、道路の隆起・崩壊などが23件。建物のひび割れや壁崩壊などが16件。ライフラインも影響を受け、水道管破裂が23件あり、108戸で断水している。
市は50カ所の避難所を開設し、計171人が避難している。
川本署によると、大田市の隣の美郷町では、同町小松地の明光寺の境内で石垣が崩れ、縦30センチ、横70センチ、高さ50センチの岩が落ちた。町枦谷(かたらがい)の町道で土砂崩れがあり、全面通行止め。同町上川戸の町道でも土砂崩れがあり、片側交互通行になっている。
国土交通省三次河川国道事務所によると、尾道松江線の三刀屋木次IC―高野IC間が地震による安全確認のため、通行止めにしたが、午前7時、解除した。
中国電力島根支社によると、大田市内で最大約100戸で停電したが、午前5時2分までに復旧した。島根原発に影響はないという。(市野塊、内田快)
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被害が大きくならないことをお祈りしたいます。
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