冷凍食品におつまみ続々 家飲み定着、弁当向け頭打ちで
- 企業・経済
- 2018年3月6日
冷凍食品で、自宅でお酒のつまみにできる商品が増えている。お酒をコンビニやスーパーで買って自宅で飲む「家飲み」が定着しつつあるためだ。弁当向けの冷凍食品は少子化で頭打ちで、メーカーは新市場開拓を図っている。
味の素冷凍食品の「夜九時のひとり呑(の)み」シリーズは、豚角煮、にんにく空芯菜、よだれ鶏など居酒屋で好まれるメニュー6種類をそろえた。電子レンジで調理できる。グルメ雑誌と共同開発したメニューで、一人で帰宅後に飲む人がターゲット。量を70~80グラムと少なめに抑えた。同社は「おつまみ向けの冷凍食品を世の中に広めたい」。実勢価格は税抜き248円~398円。
日本水産は、「おうちおつまみ」シリーズで新たに「こんがり焼きつくね」を追加発売した。黒こしょうと一味唐辛子で、鶏肉をビールに合うピリ辛味に仕上げた。実勢価格は税抜き298円。ニチレイは、一口で食べられるサイズの鶏肉のからあげ「パクチキ」を売り出した。弁当用の半分の大きさで、「旨辛」と「コンソメ」の2種類があり、実勢価格は12個入り税込み280円。
アサヒグループホールディングスが2017年、20歳以上の男女約2100人に行ったアンケートでは、自宅で週に4回以上お酒を飲むと答えた人は52・9%。8年連続で約5割の水準を維持している。同社は「来年予定の消費増税で節約志向が強まると、さらに人気が高まる可能性がある」とみる。
日本冷凍食品協会によると、16年の家庭向け冷凍食品の生産額は2885億円で、この20年で約4割も伸びた。働く女性向けに、調理が簡単な冷凍食品のニーズは増えているが、主力の弁当向けは少子化で頭打ちだ。同協会は「近年は弁当向け以外の商品を各社とも模索し続けている」という。(筒井竜平)
一言コメント
添加物が多そうだが、おいしそう。
コメントする