<トップに聞く>東北食材使い差別化 モスフードサービス・中村栄輔社長
- 企業・経済
- 2018年1月14日
モスバーガーを展開するモスフードサービス(東京)の中村栄輔社長は仙台市内で河北新報社の取材に答え、各地の食材を使った商品開発を進め、他社との差別化を図る考えを示した。
(聞き手は報道部・北村早智里)
◎330軒の農家と仕入れ契約
-1972年に創業し、昨年で45周年を迎えた。
「米国から入ってきたハンバーガーに日本の調味料や知恵を加え、商品開発を進めた45年間だった。しょうゆを使った『てりやきバーガー』が良い例で、今でも人気を集めている」
「業界の競争は激化している。これまでも地産地消をテーマに地域の食材を生かした商品開発をしてきたが、さらに力を入れ、他社との違いを際立たせたい」
-東日本大震災では店舗が津波で流されるなどの被害を受けた。
「120店が休業を余儀なくされ、3店舗が津波による被害を受けた。陸前高田店は津波で流されてしまい、代わりに2012年、大船渡市内に新店舗をオープンした」
「当社の創業者は大船渡市出身。震災後、被災地のために何ができるか考え、復興のシンボルとなる店舗を開店したいと思った。震災前に思いをはせられるよう仮設ではなく、通常と同じ造りの店舗にした。開店初日から多くの人に来てもらい感極まる思いだった」
-昨年12月には東北限定で「東北産豚の仙台みそ焼きバーガー」を発売した。
「東北の加盟店オーナーから『モスで東北を元気にしたい』という声があり、企画が始まった。青森、岩手、宮城県産の豚肉と栗原市のパプリカ、仙台市の仙台味噌(みそ)醤油(しょうゆ)が造ったみそを使った。売れ行きは非常に好調だ」
-東北での今後の戦略は。
「地元で取れたおいしい食材を食べてほしいという思いがあり、普段から東北の約330軒の農家と契約し、レタスやトマトを仕入れている。今後も地産地消に向けた取り組みを進め、『東北産豚の仙台みそ焼きバーガー』に続く東北限定商品を検討したい」
一言コメント
地元食材って観光客にはいいけど、
地元の人にとっては食べなれている食材だから新鮮みがないのではないか?
コメントする