<福岡県警>屋台客の「足元狙え」 置き引き続発ご注意
- 政治・経済
- 2017年12月16日
福岡の夜を彩る屋台で、置き引き被害が相次いでいる。荷物を置くスペースが限られるため、利用客が足元に置いた荷物を外側から手を伸ばして盗む手口が目立つ。お酒が入って客の警戒が緩みがちなところを狙っているとみられ、福岡県警は「忘年会シーズンで、屋台を利用する人も多いはず。貴重品の置き場所には十分気を付けて」と注意を呼びかけている。
県警によると、福岡市内の屋台での置き引き被害は10月末までの1カ月間に中央区で8件、博多区で1件確認された。このうち10月25日夜に中央区渡辺通4の屋台で飲食をしていた会社員男性(52)の足元に置かれたバッグを盗んだとして、県警は11月12日、住所不定、無職の男(34)を窃盗容疑で逮捕した。
男は「収入がないのでやった」と容疑を認めているといい、県警は他の置き引きにも関与していないか追及している。客が被害に遭った屋台店主は「お客さんも酔っていたし、店内も満席でガヤガヤしていて気づかなかった」と振り返る。
屋台では、カウンターで客の足元が死角になっており、のれんなどで通りを行き交う人の様子が見えにくい。このため、店側が客の足元や背後に注意を向けるのは難しく、度重なる置き引きに店主らも危機感を強めている。
中央区で「屋台屋ぴょんきち」を営む太田哲英さん(43)は「置き引き対策を兼ねてお客さんの後ろに従業員を立たせている」と警戒。同区の別の屋台で働く男性従業員(22)は「お客さんに積極的に声かけをし、足の前方に荷物を置いてもらうか、大きな荷物であれば店が預かっている」と話す。盗まれるのは手荷物だけでなく、別の屋台店主は「客の上着が盗まれたこともある」と打ち明ける。
管内に多くの屋台がある福岡・中央署は年末に向けて街頭犯罪の警戒を強めており、森脇正志副署長は「屋台では貴重品が入ったバッグなどは膝の上や足の前に置いて被害を防いでほしい」と話している。
一言コメント
10月25日に盗まれて、11月12日に犯人逮捕って、どういう流れで逮捕に立ったのか気になる。
年末年始は気の緩む時期、みなさまお気をつけを。
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