ノーベル授賞式、大使欠席は「大人げない」 日本被団協
- 国際
- 2017年12月5日
ノルウェー・オスロで10日にある国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN〈アイキャン〉)へのノーベル平和賞授賞式と晩餐(ばんさん)会に招待された、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中熙巳(てるみ)代表委員(85)と藤森俊希(としき)事務局次長(73)が4日、渡欧を前に都内で会見した。2人は核廃絶の機運の高まりへの期待を話した。
ICANは7月の国連での核兵器禁止条約採択に貢献したことが評価された。条約の前文には「ヒバクシャ」の文言が盛り込まれている。長崎で被爆した田中さんは「日本被団協は核廃絶を60年言い続け、いま条約として実を結び始めている。(50カ国の批准で)確実に発効させ、核保有国も加盟せざるを得ないような国際世論をつくりたい」と今後の抱負を述べた。
広島で被爆した藤森さんは「条約に対して核兵器保有国がそっぽを向いている中でICANを選んだノーベル委員会の決意は相当なもの」と評価。ただ、保有国の米英仏の駐ノルウェー大使が授賞式に欠席の意向であることについて、「大人げない。出席してICANをたたえ、ともに核兵器のない世界をつくろうと言えばいいのに」と訴えた。
授賞式では、広島で被爆し、現在はカナダに住むサーロー節子さん(85)がスピーチをする予定。このほか、広島や長崎、熊本、神奈川などに住む被爆者23人も現地を訪れる。(宮崎園子)
一言コメント
平和賞じたいがよくわからない賞である
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