米英「特別な関係」にひび 動画転載 トランプ氏訪問延期も
- 国際
- 2017年12月3日
英国の極右団体関係者が投稿した動画をトランプ米大統領がリツイート(転載)した問題が、英国内で大きな反発を招いている。「反イスラム」をあおる行為としてメイ首相も非難し、英紙は来年1月とされていたトランプ氏の公式訪英が延期されたと報道。英宰相チャーチルがかつて演説で強調した英米の「特別な関係」に亀裂を生んでいる。
「明らかに間違った行為だ」。メイ氏は先月30日の記者会見で、トランプ氏に対する異例の厳しい批判に踏み切った。
トランプ氏は29日、ツイッターで、反移民を掲げる英国の極右団体「ブリテン・ファースト」幹部が投稿した動画3本をリツイート。動画には白人男性が暴行されたり、聖母像が壊されたりする場面があり、同団体は加害者がイスラム教徒と主張していた。
英国のイスラム教団体は「トランプ氏の極右思想支持が明白になった」と非難声明を発表。英首相報道官も「極右団体は嘘を広め、社会分断を図っている。大統領が転載するのは誤りだ」と批判した。
わき起こる反発に対し、トランプ氏はツイッターで「メイ氏は私ではなく英国内の過激なイスラムテロに集中すべきだ」と反論した。
トランプ氏は来年1月、在英米国大使館の改築に合わせて訪英する方向で調整されていたが、英テレグラフ紙は1日、最大野党の労働党議員らから訪問中止を求める声が上がり、訪英は棚上げされたと報じた。
一言コメント
トランプさんなぜこんなことをするのだろう。
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