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米本土攻撃能力、なお疑問=弾頭重さ次第、交信切れた? ―北朝鮮ミサイル


北朝鮮は、29日に発射した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」について「米本土全域を攻撃できる」と誇示している。

しかし、ICBMとしての性能にはまだ疑問点もある。本当に米本土に届くのか、専門家からも29日、慎重な言葉が続いた。

米軍事専門家デービッド・ライト氏は、北朝鮮のミサイル発射を受け、国際的な科学者組織「憂慮する科学者同盟(UCS)」(本部=米マサチューセッツ州ケンブリッジ)のウェブサイト上で、核弾頭の重量によっては米本土に到達しない可能性を指摘した。「火星14」よりも射程が「著しく伸びた」と認めつつも慎重だ。

韓国国防省出身の金東葉・慶南大教授は、今回のミサイルが「データだけ見ると、火星14の可能性が高い」と指摘している。やはり「どの程度の重量の弾頭を搭載できるかはもう少し確認が必要だ」と考える。米東海岸まで届かせるには、600キロ程度に小型化した核弾頭を搭載する必要があるためだ。

韓国政府系シンクタンク、統一研究院の趙漢凡研究員は「火星14を部分的に改良しただけで技術的に著しい差はない」と分析する。ICBMに必要とされる大気圏再突入技術についても「通常の角度で目標物まで誘導することが重要だ」と指摘。高い高度に打ち上げて再突入を果たしても「成功とみることはできない」と結論付けた。

韓国の李洛淵首相は29日、討論会の席上、今回のミサイルでは「発射台とミサイル間の交信が早く切れたと把握している」と述べた。事実なら何らかの問題が生じていた可能性さえある。

射程が1万3000キロなら、平壌から約1万1000キロ離れた米首都ワシントンを十分に射程に収める。朝鮮中央テレビは29日、「われわれが目標としたミサイル兵器体系開発の完成段階に到達したICBMだ」と報道。7月に2回発射し、それぞれ高度2800キロ、3700キロに到達したICBM「火星14」よりも「技術的特性がはるかに優れた兵器システムだ」と主張している。

李首相も29日、北朝鮮のICBM開発について「少し進展したのではないか」と述べた。問題はあっても北朝鮮の核・ミサイル開発が着実に進んでいることは否定できない。

 

時事通信

 

 

 

一言コメント
遅かれ早かれ完成するだろう…


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