婚約発表のハリー英王子「天の配剤」 求婚はチキンを焼きながら
- 国際
- 2017年11月29日
英王室は27日、チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃の二男、ハリー王子(33)と、恋人の米女優メガン・マークルさん(36)が婚約したと発表した。昨年から交際していた2人は今月初めに婚約。来年春に挙式し、ロンドンのケンジントン宮殿ノッティンガム・コテージを新居とする予定という。
ハリー王子とマークルさんは、婚約発表後にBBCのインタビューに応じた。2人はミシャル・フセイン記者に、共通の友人の紹介で昨年7月にロンドンで初めて出会ったと話した。王位継承権5位のハリー王子は、2人が「あまりにたちまち」恋に落ちたのは、「天の配剤」だという印のように思えたと話した。
「美しい」マークルさんはまるで「つまずいて僕の人生に転がり込んできた」みたいなものだと、王子は述べ、母親の故ダイアナ元妃はマークルさんと「ものすごく馬が合って(中略)大の仲良しになったはず」と話した。
プロポーズは今月初めで、王子のロンドンの居宅ケンジントン宮殿で2人でローストチキンを作っている時だったという。
「僕たちにとってまったく普通の、いつもの夜」だったと王子は言い、マークルさんは「ともかくとんでもなく、びっくりしてしまった。本当に素敵で自然で、とてもロマンチックだった。片膝をついたんですよ」と話した。これを受けて王子は、「もちろん」と答えた。
「彼女は最後まで言わせてくれなかった。『イエスって言っていいかって』」とハリー王子は続け、「それでハグして、指で指輪を持ってた。『指輪をあげていい?』と聞くと、『ああそう、指輪』って。すごく素敵な瞬間だった。二人きりで」と話した。
2人の婚約は、ハリー王子とウィリアム王子夫妻の公務を管理するクラレンス・ハウスがツイートで発表。挙式の日程は「いずれ」発表されるという。
首相官邸は、結婚式の日を公休日にする予定はないと発表した。
ボツワナでキャンプ
マークルさんは米法廷テレビドラマ「スーツ」に出演中だが、女優としての活動はやめることになると明らかにした。自分にとって大事な社会的テーマに今まで以上に取り組んでいくことになるという。これまでもマークルさんは人道支援活動に関わり、性の平等と女性を支援する国連機構「UN Women」を支援している。
「何かを諦めるということだとは思っていない。挑戦だと思っている」とマークルさんは述べ、ハリー王子に向かって「これからはあなたと組んで働くことになる」と語りかけた。
王子も「公務の部分も、素晴らしく上手にこなしてくれると分かっている」と太鼓判を押した。
共通の友人の紹介で初デートした2人は、その後もう一度再会してから、アフリカ・ボツワナへキャンプにでかけたという。
「(2度目のデートから)3、4週間くらいしてから、一緒に行かないかと説得した(中略)星空の下で一緒にキャンプして、5日間を一緒に過ごして、もう本当に素晴らしかった」とハリー王子は話した。
王子は「2人とも、物事を良い方向に変えたいと情熱を抱いている」と述べ、マークルさんも「最初に会ってから2人で色々なことを話したけれど、世界で何がしたいか、どういう変化を実現したいか、それにどういう情熱を持っているかにについても話し合った」と説明した。
マークルさんは、自分の父親が白人で母親がアフリカ系米国人だという部分が一部で注目されているのは、「がっかりする」と述べた。「結局のところ私は自分がどういう人間で、どこから来たかを誇りに思っている(中略)自分たちがどういうカップルなのか、私たちはそこを大事にしている」。
自分たちを引き合わせた共通の友人の女性が誰か、2人は「その人のプライバシーを尊重したいから」と明らかにしなかった。
マークルさんは王子に会うまで「どういう人かあまりよく知らなかった」と言い、「私たちを引き合わせたいと(友人に)言われたとき、私が聞いたのは『いい人?』というそこだけだった。優しくない人なら、会う意味がないと思ったので」と述べた。
王子は、マークルさんの出演番組を見たことがなかったため、会うまでまったく知らなかったという。
王子の思いやり
ハリー王子がマークルさんに贈った婚約指輪は、王子自身がデザインしたもので、母ダイアナさんのものだったダイヤモンドを2つ使っているという。
輪の部分は金で、中心に置かれているのはボツワナ産のダイヤモンドだという。
マークルさんは指輪が「ハリーの思いやり」の印だと話した。20年前に事故死した故ダイアナ元妃に会うことはもちろんかなわなかったが、「私たちと一緒にいてくれると思えるのは(中略)私にとって本当に大事なので」とマークルさんは強調した。
また、エリザベス女王とはすでに何度か会い、「素晴らしい女性だ」と称えた。
女王の愛犬、コーギー犬たちは「たちまち」マークルさんになついたという。
子供については、ハリー王子は「何事も一歩ずつ着実に。できれば近い将来、家族づくりを始めたい」と述べた。
マークルさんは米ロサンゼルスで育ち、私立小学校とカトリックの女子高を経て、イリノイ州のノースウェスタン大学を卒業した。
英国国教会のカンタベリー大主教は、婚約発表に「心から喜んでいる」とコメントし、2人は教会で挙式するだろうと述べた。
マークルさんは前に一度結婚し離婚しているが、英国国教会は2002年に、離婚経験者の教会での再婚を認めるようになった。
(英語記事 Prince Harry: Stars were aligned when I met Meghan)
一言コメント
とにかく、、、おめでとうございます!
コメントする