<中国>共産党、規律違反153万人処分 過去5年に
- 国際
- 2017年10月20日
中国の楊暁渡・監察相は19日、第19回中国共産党大会に合わせて記者会見し、習近平指導部が発足した2012年以降の5年間で、汚職などの規律違反によって計約153万7000人の党員を処分し、うち約5万8000人を司法機関に送致したと明らかにした。成果を誇示した楊氏は、党大会後の習指導部2期目も「トラ(大物幹部)もハエ(末端官吏)も共にたたく」とする反腐敗運動を継続すると強調した。
楊氏は党の腐敗を取り締まる中央規律検査委員会(中規委)の副書記でもある。楊氏は会見で、5年間に党や軍の指導者、閣僚らが名を連ねる党中央委員、中央候補委員計43人が立件・捜査対象となったと明らかにした。最高指導部経験者の周永康・元政治局常務委員▽軍制服組トップだった郭伯雄・元中央軍事委員会副主席▽次世代指導者候補とされていた孫政才・前重慶市党委員会書記--らを摘発した実績を強調した。
さらに、来年発足する予定の新たな汚職取り締まり機関「国家監察委員会」について「集中統一指導により、権威が高く効率的な監察体系を構築する」と説明した。同委員会は、監察省や検察部門に分かれていた汚職取り締まり部門を統合して独立性を高めた国家機関であり、楊氏は「公権力を行使するあらゆる公職者を網羅する」と述べた。
反腐敗運動は習総書記の目玉政策であり、盟友とされる王岐山・中規委書記が陣頭指揮してきた。習氏は18日、党大会冒頭の政治報告で「『聖域なし』を堅持し、反腐敗闘争の情勢は圧倒的なものになった」と5年間を振り返り、「反腐敗の道に終わりはない」と表明していた。
一言コメント
政治腐敗が文化になりつつある・・・
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