中国で国家政権転覆扇動罪で服役した後、2014年8月に出所していた著名人権派弁護士の高智晟氏(53)が13日から行方不明になっていることがわかった。

関係者が明らかにした。高氏は当局に拘束されている可能性がある。今年秋に共産党大会を控え、国内の安定を最優先とする習近平政権は人権派弁護士らへの締め付けを一層強めている。

高氏は、中国政府が「邪教」と認定する気功団体「法輪功」関係者の弁護を引き受けるなど、共産党政権に対して批判的な立場を続けてきた。出所後は陝西省の実家に戻ったものの、当局者により事実上の軟禁状態に置かれていたとされる。