「大人に似合う」ピンク流行 自動車、靴、化粧品…世相も反映か
- 企業・経済
- 2017年8月19日
2017年は化粧品から自動車、スニーカーまで女性をターゲットとした市場でピンク色が流行している。「かわいい」ではなく「大人の女性に似合う」使い方が支持されているとされ、女性の活躍や性的少数者(LGBT)への理解といった世相を読み解く鍵にもなりそうだ。
日産自動車は7月から、小型車「マーチ」で「ナデシコピンク」のボディーカラーを売り込むテレビCMを放映した。キャッチフレーズは「日本の女性の肌にいちばん似合う色」。働く女性がマーチを活用し、仕事も友達との集まりも楽しむ様子を演出した。
ドアミラーなどを白色に変更できる新モデルを追加したことを機に「改めて女性層に訴えかけようと始めた」(広報)。放映後、受注台数が同カラーで約2倍、全体で3割増えたという。
ドイツのスポーツ用品大手アディダスや米ナイキは、ピンクを基調としたスニーカーを展開。女性向けファッションのサイトなどが「今年の夏に人気」と取り上げた。
資生堂では「PLAYLIST(プレイリスト)」のブランドで、使う時間や人によって発色が異なるピンクの口紅「インスタントリップヴェール20」が好評だ。
資生堂の宣伝広告でヘアメークなどを手掛ける鈴木節子さんはピンクの流行について、写真共有アプリのインスタグラムなど会員制交流サイト(SNS)に写真を投稿してメークを「同性に支持されたい」との意識があると指摘。LGBTへの理解や性差を強調しないジェンダーレスの考え方が広がり、ピンクは「かわいい女の子」ではなく「気持ちを明るくするために大人の女性や男性も使えるとの認識も広がっている」と話す。
一言コメント
最近日本でピンクの車を見ることは多くなったが、世界もその流れに乗っているのは凄いと感じる。
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