八木山バイパス通行止め相次ぐ 1カ月で3回 車両事故で
- 政治・経済
- 2017年8月16日
筑豊地区と福岡都市圏を結ぶ国道201号八木山バイパス(飯塚市-篠栗町、13・3キロ)で、事故による通行止めが約1カ月で3回発生している。15日には軽乗用車とトラックが衝突し、約3時間にわたって全面通行止め。お盆休みの帰省客らも影響を受けた。
飯塚署によると、15日の事故は午前10時57分ごろ、九郎原トンネル内で、飯塚市方面に向かっていた軽乗用車が中央線を越えて、対向してきたトラックにぶつかったとみられる。軽乗用車を運転していた女性が脚の骨などを折る重傷、トラックの男性運転手も打撲などの軽傷を負った。
軽乗用車の2台後ろを走行していた福岡市のパート女性(66)は「周囲は焦げ臭いにおいがした。トンネルの中だったので、爆発したらどうなるのか考えるととても怖かった」と振り返る。事故後、後続車両の男性らが自主的に交通整理し、1台ずつ福岡方面に折り返していったという。
国土交通省九州地方整備局によると、2014年10月の無料化以降、バイパスと並行して八木山峠を通る国道201号本線の利用者も移ってきたため、交通量はほぼ倍増した。バイパスで事故が起これば多くの場合、規制は上下に及ぶ。7月14日と8月9日にも中央線を越えた乗用車がトラックと衝突し、それぞれ2時間半~3時間、通行止めになった。
バイパスは中央分離帯がなく、カーブを含めて片側1車線の対面通行が続く。夏休みやお盆休み期間中は慣れないドライバーが増えることから、飯塚署は「普段以上に安全運転を心がけてほしい」と注意を呼び掛けている。
=2017/08/16付 西日本新聞朝刊=
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