手探り続くレゴランド=初の夏休み、課題は値段
- 企業・経済
- 2017年8月9日
ブロック玩具の「レゴ」を扱った日本初の屋外型テーマパーク「レゴランド・ジャパン」(名古屋市)が開業後初の夏休みシーズンを迎えている。家族連れでにぎわう一方、「値段が高い」といったマイナスイメージの払拭(ふっしょく)が課題。夏休み後をにらみ、夕方限定チケットなど入場料の多様化も検討する。
レゴランドは今年4月に開業、中部圏の大型テーマパークとして期待を集めた。チケットが高過ぎるなどの批判が相次ぎ、当初は集客に苦戦。5月に最大25%の値下げに踏み切り、「6月末時点の客足は順調」(運営会社レゴランド・ジャパンのトーベン・イェンセン社長)という。
レゴランド向け宿泊プランを手掛けるJTBによると、8月の市内のホテル予約件数は昨年の倍以上。水しぶきを浴びるアトラクションの演出強化など、夏ならではの仕掛けが好評だ。
チケットは事前購入すれば、1DAYパスポートが大人2人と子ども2人で計1万8300円から。当日券より6100円安いが、それでも入場者の間には値段への不満がくすぶる。栃木県栃木市から妻と子供2人を連れて訪れた島田好伸さん(50)は、「チケットも食べ物も、全てが高い」と嘆く。「レゴランドのためにまた名古屋に来ようとは思わない」と残念そうに話した。
静岡県磐田市から息子とともに来場した大城秀直さん(37)も「面積が狭い割に価格が高い。面積を広げるか、値下げをするかのどちらかではないか」と語った。
運営会社は「利用者の声を聞きながら必要な手を打っていく」(同社長)方針だ。目標の年間来場者数200万人に向け、夜間営業や夕方限定チケットの販売なども検討。クリスマスなど季節ごとのイベントにも力を入れる。
コメントする