九州最大ホステルが博多に開業 外国人旅行客の受け皿に
- 政治・経済
- 2017年6月21日
九州最大のベッド数を有するコミュニティー型ホステル(簡易宿所)「WeBase(ウィーベース) 博多」が7月14日、福岡市博多区店屋町に開業する。外国人の若者旅行者たちに割安価格で滞在してもらい、地域との交流も生み出す新たな拠点を目指す。目印は、大航海時代の旅の守り神とされる猫をモチーフにしたアート作品「SHIP’S CAT」。20日、高島宗一郎市長も出席して作品の除幕式が行われた。
「WeBase 博多」は東京の不動産業レーサムが所有し、同社が手掛ける同様のコミュニティー型ホステルは東京都足立区、神奈川県鎌倉市に続いて3例目という。
建物は新築9階建てで、船室に見立てた4人部屋、2人部屋、ドミトリータイプ(大部屋)の計164ベッドがあり、長期滞在が可能なように最安値は1人1泊税抜き3千円に設定した。英語、中国語、韓国語、スペイン語などに対応できるスタッフをそろえ、9階は旅の情報交換をしたり、自炊したりできるラウンジを設けている。
アート作品「SHIP’S CAT」は京都造形芸術大のヤノベケンジ教授が制作。高さ3メートルで、街のシンボルの一つになるよう、建物内から外に飛び出す形で設置された。
米国ハワイで旅行会社に勤務経験がある支配人高木友子さん(40)=福岡市出身=は、「いろいろな国の多様性を受け入れていく場所にしたい」。高島市長は「福岡に足りなかった新しい形のゲストハウス。世界中のセンスの良い若者たちが集まることを期待している」とあいさつした。
「WeBase 博多」=092(292)2322。
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