詐欺に騙された女、ATMにコーラを注ぎ逮捕(中国)
- 国際
- 2017年5月17日
振り込め詐欺からお金を取り返すため銀行ATMの現金投入口にコーラを注いだ女が、このほど警察に逮捕された。詐欺師から「返金方法はコーラを注ぐように」との指示を受けた女だが、なぜこのような子供だましの嘘を信じてしまったのか…。『South China Morning Post』などが伝えている。
中国・重慶市に暮らす33歳の女は昨年11月、電話による詐欺に遭ってしまった。携帯電話会社の社員を偽った人物から、携帯電話料金の未払いが1,300元(約21,000円)あると告げられるも、支払い済みであった女は「そんなことはあり得ない」と返した。すると偽社員は「個人情報が流出してこのような事態になったかもしれない」と話し、北京市警察の電話番号を言い電話するように告げた。女がその番号に電話すると、警察官を名乗る人物から指定された銀行口座にお金を振り込むように指示されたという。
11月4日、女は5,000元(約83,000円)を振り込んだが後に不審に思い、教えられた電話番号に再度電話して振り込んだお金の引き出し方法を聞いた。返答は「ATMにコーラを注ぐと払い戻しの領収書を受け取ることができる。それを警察に提示すると返金される」というものだった。
そこで女は指示された通り、ATMに2リットルのコーラを全部流し込んだ。当然ながらATMからは何も出てくるはずもなく、やっと騙されたと気づいた女は警察に助けを求めた。しかし女はコーラを2台のATMに注ぎ破壊したことで5月6日に逮捕された。ATM2台でおよそ60,000元(約100万円)の修理費用になるそうだ。
電話による詐欺被害が増え続けている中国だが、2年前には独り暮らしの81歳女性が電話セールスに騙されて「豊胸サプリ」まで売りつけられていたことが明るみに出た。ただ、今回のコーラを注いだ女は夫と2人の子供と暮らす普通の家庭であったというから、もはやターゲットは高齢者や富裕層とは限らないようだ。
出典:http://www.scmp.com
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
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