議員が議場で「歴史的授乳」、規定改正で実現 豪
- 国際
- 2017年5月11日
オーストラリア連邦議会の議場で9日、議員による授乳が初めて実現した。
歴史的授乳の主役になったのは、緑の党共同副党首ラリッサ・ウォーターズ上院議員(クインズランド州選出)の二女で、生後2カ月のアリア・ジョイちゃん。
ウォーターズ議員は産休明けの9日、子連れで議会に復帰し、アリアちゃんがお腹を空かせると、その場で授乳した。
「娘のアリアが連邦議会で授乳された初めての赤ちゃんになったことを誇りに思う。議会にはもっとたくさんの女性や親が必要です」。ウォーターズ議員はツイッターに授乳の写真を投稿し、そう書き込んだ。
オーストラリア議会では昨年、規定が改正され、女性議員が議場で授乳することが認められた。それまで議場に子連れで入ることは禁止され、授乳中の議員は代理による投票を行っていた。
既定改正に尽力したウォーターズ議員は昨年11月、「議会に若い女性を増やしたいのなら、もっと家族に優しい規定にして、新しく父や母になった議員が議会活動と子育てのバランスを取れるようにしなければならない」と訴えていた。
ウォーターズ議員はまだ産休中だった国際女性デーに、アリア・ジョイちゃんの誕生をフェイスブックで発表。「両性の不平等や危険な気候変動阻止のために働き続ける一層の力になる。(そしてもちろん、もし娘はお腹を空かせれば、上院の議場で授乳してもらえる)」と書き込んでいた。
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