求人サイトよりオススメ!? 主婦が「一生働ける職場」を探す2つの方法
- 政治・経済
- 2017年4月11日
社会情勢の変化により、子どもの教育費や老後の不安から共働き世帯はひと昔前と比べ随分増えました。
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女性は結婚して出産をするタイミングで退職をし、家庭や子育てを優先させることが多く、一度退職をして家庭に入ってしまうと「ブランク」や「年齢」の壁が再就職を妨げてしまい、働くことに対し躊躇してしまうことが多いものです。
しかし近年では労働人口が減少しており、企業は人材不足を解消するため、30代後半から40代の眠っている主婦層の労働力を調達しようと積極的に主婦のニーズにあった求人を打ち出しています。
これまでさまざまな制約から、働くことに対し気持ちを遠ざけていたママも、2020年の東京オリンピックに向け求人活動が盛んな今こそ、一生働くためのチャンスかもしれません。
短期的なアルバイトやパートなら、近所のスーパーや飲食店でもすぐに働くことはできるでしょうが、今回は子育てママが「一生」働くことを考えたお勧めの就活についてお伝えしたいと思います。
20代~40代の既婚者は「一生働きたい」「定年まで働きたい」と考えている!
ほんのひと昔前であれば、旦那さんは家族を支えるために働き、奥さんは近所のパートで家計の足しに働く、という共働き夫婦が主流でしたが、今はそれが変わりつつあります。
女性向け求人情報サイトを運営する「エンウィメンズワーク」で「働く目的」をテーマに20~40代の女性630人にアンケートを行いました。
その結果、「働く目的については何ですか?」の質問に対しては「収入を得て家族を支えるため」や「収入を得て経済的に自立するため」という回答が圧倒的に多く、女性も今の社会情勢から今後の人生における経済的不安を抱えていることが分かりました。
そして注目すべき点は「いつ頃まで働いていたいですか」という質問に対し「一生涯」や「定年まで」と答えた既婚女性の割合が6割を超えていたことです。
それはまさに、近頃の既婚女性の働く理由が経済的な理由だけではなく、一生涯働くことができ女性として活躍できる場所を求めている傾向にあると言えます。
では、一度職場から離れ、年齢やブランク、時間的制限という壁がある中で子どもがいる既婚女性はこれからどのようにして一生働く為の場所を見つけていけばよいのでしょうか。
求人サイトよりも有効な生涯働く職場の探し方とは
求人サイトでの職探しは、便利でとても効率がよいため、今やほとんどの人が使っている手法です。
一時のアルバイトやパート探しであれば、希望する就業場所や条件面などを入力し検索をすれば、さくっと出てきますから、簡単手軽で良いのではないでしょうか。
しかし、その便利な求人サイトから「一生涯働く」ための場所を探すのはそう簡単ではありません。
なぜならサイトの情報は、一生働ける環境かどうかを判断するために必要な情報が含まれている可能性が低いからです。
求人サイトで応募した会社がたまたま一生働けるような環境であったということもあるかもしれませんが、確率的にはかなり低いのではないでしょうか。
そこでお勧めしたいのが、「大学が主催する女性向け再就職講座」や「自治体などが主催する再就職支援」です。
早速、1つずつ見ていきましょう。
大学が主催する女性向け再就職講座
例えば日本女子大学が主催する「リカレント教育課程」は、大学卒業後就職して育児などで離職した女性に1年間のキャリア教育を通して、高い技能や知識、そして働く自信と責任感を養い、再就職を支援するプログラムです。
必須科目は「IT」「英語」と、履歴書の書き方や面接対策を行う「キャリアマネジメント」というもの。
特に30代~50代は再就職に際してITスキルが必須となり、例年受講生のほぼ全員がMOSエクセルスペシャリストの試験に合格しています。
その他、選択科目には「ホームページ制作」や「記録情報管理者資格準備講座」や「内部監査の実務講座」などがあり、企業から求められる人材育成を行っています。
また受講生の平均年齢は38.9歳で約半数が主婦だそうです。
保育園児や小学生の子供がいる人も多い中、全課程修了者のうち約8割が就職を希望し、ほぼ全員が再就職をかなえているという実績があります。
なぜそんな実績が出せるのかと言うと、大学独自が持っている「独自求人」というものがあるからです。
講座修了者は、この大学で学んだという実績が認められるため、一般応募よりは有利に再就職が叶うと言えるわけですね。
通学している間、子供の預け先が確保できる方は、是非果敢にチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。
自治体などが主催する再就職支援
大学の再就職支援講座は、子供の預け先がない、遠方で通学が出来ない、コストが掛かるという理由から、「敷居が高い」と感じた方も多いのではないでしょうか。
そういう方は自治体などが主催する再就職支援を検討してみてはいかがでしょうか?
自治体主催ですから全て無料ですし、また場所によっては託児付きのところがあり、地域直結型求人を出している傾向もありますから、ママの再就職探しには最適です。
またこういった自治体の再就職支援の場所には、プロのキャリアカウンセラーが常駐していることが多く、気軽に相談できる環境を整えているため、とても心強いですね。
例えば、東京しごとセンター「女性しごと応援テラス」では、再就職に向けた講習会を定期的に開催しており、センター内には求人紹介の窓口も設けられています。
注目すべきは、「女性再就職サポートプログラム」という専門知識の習得からパソコン実習、再就職活動のノウハウ講座、さらには職場体験やフォローアップセミナーまで全てが無料で受講できるという、お財布にも優しい嬉しいコースがあるということです。
受講中は託児も無料で利用ができるため、ママには嬉しいサービスとなっています。
いかがですか?
今回事例としてご紹介した2つの再就職支援は、主婦やママの再就職を応援するサポート体制が整ったものですから、一生涯働くための職探しにはお勧めです。
インターネットや自治体窓口などで探してみると、主婦やママの再就職を支援する大学の講座や講習会、自治体の窓口はまだまだあります。
1人で悩み込み、なかなか再就職に向けた動きができない主婦やママも多いと思いますが、こういった制度を積極的に利用し、1人でも多くの既婚女性が生涯働ける環境を見つけ、女性として活き活きとした人生を送って頂きたいものです。
主婦やママ達の輝く未来を応援しております。
<参考>
『エンウィメンズワーク 』ユーザーアンケート集計結果
日本女性大学「リカレント教育課程」
女性仕事応援テラス
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