心新たに新年度スタート 各地で入社式や入学式 [福岡県]
- 政治・経済
- 2017年4月3日
新年度が3日始動した。好天に恵まれ、咲き誇る桜の下、福岡県内では自治体の辞令交付式や企業の入社式があり、若者たちが決意を新たに社会に踏み出した。熊本地震に遭った熊本県益城町では新人職員が復興を誓った。
福岡県庁の辞令交付式には約200人が出席。代表して商工政策課に配属される今村博孝さん(22)が「県民福祉の向上と活力ある地域社会を実現するために全力を挙げて職務に専念します」と宣誓した。福岡県警は、新設した生活経済課と国際捜査課の発足式を実施。国際捜査課の植田豊課長は「訪日外国人の急増や受け入れ拡大による社会情勢の変化に対応し、治安維持に取り組む」と語った。
福岡市は257人を採用。市役所であった辞令交付式には市長部局の新入職員が出席し、松尾七実さん(22)が「市民の声に耳を傾け、活力あるまちづくりに全力を尽します」と力を込めた。北九州市の北橋健治市長は辞令交付式で、重要課題に人口減少対策を挙げ「組織の枠にとどまらない柔軟な発想を生かして仕事に励んで」と期待した。
地場企業の入社式も開かれた。今年創立100年を迎える北九州市小倉北区のTOTOでは、グループ22社の新入社員334人が参加。新入社員の飯塚大介さん(23)ら4人が代表であいさつし「100年の誇りと自覚を胸に、これからのTOTOグループをつくっていきます」と誓った。
一方、コカ・コーラウエスト(福岡市)とコカ・コーライーストジャパン(東京)が1日に経営統合して発足した「コカ・コーラボトラーズジャパン」(本店・福岡市)グループは、福岡市と東京で入社式を開催。福岡市東区であった式でコカジャパンの吉松民雄社長は「新会社のゴールは品格を備えたエクセレントカンパニー。高い誇りと責任、自覚を持ってほしい」と語り掛けた。
福岡市早良区の西南学院大では入学式があり、学部生や大学院生ら計2045人が新たな学生生活のスタートを切った。式ではK・J・シャフナー学長が「自分自身や社会を新たな目で見つめることができるように成長してほしい」とあいさつ。新入生の榎本汐里さん(18)は「サークルで友達をたくさんつくりたい」と声を弾ませた。
西日本新聞
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