行方不明の男性、ニシキヘビの中に遺体 インドネシア
- 国際
- 2017年3月30日
インドネシア・スラウェシ島で27日、前日に行方不明になった男性が、ニシキヘビの中から遺体になって発見された。地元警察が発表した。
西スラウェシ州警察のマシュラ報道官がBBCインドネシア語に話したところによると、サルビロ村に住む25歳のアクバルさんが26日にヤシ油を採集しに行くと家を出たきり、24時間帰ってこないと捜索願が出されたため、アクバルさんの家族のヤシ農園周辺を捜索した。すると腹部を大きく膨らませた、長さ7メートルになるアミメニシキヘビを発見した。
人間を飲み込んだのではないかと疑い、ヘビを切り開くと、男性の遺体が中から出てきたという。
「(アクバルさんは)見つからなかったが、溝にニシキヘビがじっとしているのを村の人たちが見つけた。もしかするとアクバルを飲み込んだのではと疑い、切り開くと、中にアクバルがいた」とマシュラ報道官は話した。インドネシア人の多くは、ひとつの名前のみを使う。
アミメニシキヘビは世界最長の爬虫類のひとつで、獲物を窒息させてから飲み込む。人間を殺して飲み込むことは珍しいが、幼い子供や動物を飲み込んだという事例はたまに報告される。
ブラウィジャヤ大学のニア・クルニアワン氏はBBCに対して、これほど大きいニシキヘビなら、イノシシや野犬など大型の獲物を狩りするだろうと話した。
ニシキヘビは通常、人間の集落は避けるものだが、ヤシ農園にはイノシシや猿類、野犬が集まりやすいため、ニシキヘビにとっても好都合な猟場になり得るという。
(c) BBC News
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